Aqua therapy
アクアセラピーとは、水の音や揺らめき、そしてそこに生きる魚たちの姿を通して、心身のリラクゼーションを促すセラピーの一種です。
HiTAMAGOでは、観賞用としても人気の高いアロワナやダトニオ・プラスワンといった魚たちを、施設内のアクアリウムで飼育しています。
魚たちは、利用者の方々のそばにそっと寄り添い、静かに泳ぎながら、見る人の気持ちを落ち着かせてくれます。
特別な知識がなくても、ただ眺めるだけで心が穏やかになる──それがアクアセラピーの大きな魅力です。
忙しい毎日の中で、ふと目を向けたとき、ゆっくりとした時間の流れを感じていただけるような空間を大切にしています。
アクアセラピーには科学的にも注目されているさまざまな効果があります。
水の中で優雅に泳ぐ魚の姿は、視覚や聴覚を通じて副交感神経を刺激し、リラックス状態をつくりやすくすると言われています。
その結果、イライラや不安感が軽減されたり、緊張状態がやわらぎ、気持ちの落ち着きを取り戻すことができるのです。
実際に、利用者様の中にも、感情の起伏が激しかった方がアクアリウムを眺めることで気持ちが安定するようになったという声があります。
また、集中力が持続しにくかった方が、水槽をきっかけに集中して座っていられる時間が増えたという例もあります。
これは単なる観賞を超えて、「生活の一部」として自然に受け入れられている証です。
アクアリウムの存在は、利用者に癒しを与えるだけにとどまりません。
空間そのものの雰囲気を和らげ、施設全体に落ち着いた印象をもたらしてくれます。
スタッフにとっても、ふとした瞬間に目を向けることで心を整え、業務の合間にリフレッシュする時間を提供してくれています。
また、魚たちの世話を日課として取り入れることもあります。
エサやりや水槽の掃除といった日常的な作業を通じて、「他の命に関わることの責任」や「日々の積み重ねの大切さ」を学ぶ機会にもなっています。
魚たちは言葉を話さないけれど、その存在はとても雄弁です。見守るだけでなく、育てるという行為が生まれることで、利用者の方々の自己肯定感にもつながる場面が少なくありません。
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